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ロバート・デ・ニーロ監督のCIA誕生にまつわるドラマ「ザ・グッド・シェファード」(The Good Shepherd)を観ました。(2/7/2007 観てから1ヶ月以上経ってしまった。汗)デ・ニーロ監督の初監督作品「ブロンクス物語・愛に包まれた街(1993)」ののち、
10年かけて構想をあたためたというこの作品。舞台は1939年から1960年代にかけての米ソ冷戦時代。
CIAの創設メンバーとなった一人の男の生き様を通して描くCIA誕生にまつわる長編サスペンスドラマです。
ストーリーは、時間軸を交差させながら複数のエピソードが展開していくかたちで、
上映時間2時間47分と結構長いのですが、CIA創成期にまつわる閉ざされた世界を描く内容に
結構知的好奇心をそそられますし、豪華キャストも見事な演技で見応えのある映画です。![]() 全米公開12/22/2006 ジャンル:ドラマ、スリラー 167分 監督:ロバート・デ・ニーロ (『A Bronx Tale』) 出演:マット・デイモン 、アンジェリーナ・ジョリー 、アレック・ボールドウィン 、ビリー・クラダップ、マイケル・ガンボン、ウィリアム・ハート、ジョー・ ペシ、ジョン・タトゥーロ、ロバート・デ・ニーロ 公式サイト 予告編&インタビュークリップ(動画) ストーリー: 1939年イエール大学の学生エドワード・ウィルソン(マット・デイモン)は、 超エリートWASP(White Anglo-Saxon Protestant)集団で、アメリカで経済的・社会的に成功することを目的とする 秘密結社"Skull and Bones" にスカウトされて 国家のエリート指導者としての将来を約束される。 図書館で知り合った耳の悪いローラに(タミー・ブランチャード)恋心を抱いていたのだが、 エリートパーティで知り合った令嬢クローバー(アンジェリーナ・ジョリー)と結婚する。 第二次世界大戦期であったその頃、CIAの前身組織OSS(Office of Strategic Service戦略事務局)に採用され、 冷戦時代におけるソ連の KGB との情報戦を通じてスパイ活動に携わるようになり、ベテランのエージェントとなる。 CIA誕生にまつわる長編ドラマですが、 007のようなカッコいいスパイ映画ではなく、 国のために愛する息子を犠牲にすることも厭わない、悲しい宿命の男を描いた複雑な重い映画です。 アメリカのエスタブリッシュメント達の世界を描いていくんですが、映像としては、 全体的に独自のクラシックタッチで物悲しいトーンが印象的でした。 マット・デイモンは、主役エドワード・ウイルソンの育ちの良いWASPで、知性と抑制と神経質で完璧主義な人となりを演しています。 イエール大学時代から20年後成長した息子の父親となり、CIAの中心的ベテランエリートに至るまでと長い年月を 演じていますが、 過去と現在を交差させていくストーリー構成の中で、 若いエドワード演じるマットと20年後のエドワード演じるマットの外見がたいして変わらない感じがしましたので、 観ていてちょっと疲れたかな。(苦笑) 盗聴テープを何度も巻き戻して謎解きするエピソードが冒頭から最後まで見え隠れし、 ストーリー自体も少し複雑です。 若い令嬢から40代に至るまでの不幸な妻を演じるアンジェリーナ・ジョリーは、今までとは違った役どころで別の魅力を発揮しています。 十分な愛情を与えられずに育つ息子のエドワードJr.(Eddie Redmayne)、父親に愛されたいという心の叫びが感じられ 胸が締め付けられました。 ロバート・デ・ニーロ監督自らCIAの前身組織であるOSSの長官役として出演しています。 メガネをかけて貫禄たっぷりのエリート長官といった感じです。 そして、聴覚障害を持つローラ演じるタミー・ブランチャードが良かったです。 他にもアレック・ボールドウィンやジョー・ペシなど豪華キャストが脇を固めています。 イエール大学の秘密結社”スカル・アンド・ボーンズ(Skull and Bones、S&B)”とは、 メンバー同士が協力し合いアメリカで経済的・社会的に成功することを目的としているクラブです。 そしてこのクラブから、1930年代、スターリンによって組織化され活発になり始めていたKGBに対抗することを目的として、 CIAが誕生したんですね。そのような歴史を知らなかったので、非常に興味深い部分でした。 (余談ですがケリー上院議員とブッシュ大統領が2人ともS&B出身だったという話は有名だそうです。 また、ブッシュ大統領の父や、ブッシュ大統領の祖父(プレスコット・ブッシュ)もS&B出身です。) 舞台となる1930年代、伝統的な雰囲気の漂うイエール大学で、 エドワードがS&Bへの入会時の儀式のなかで、 トップクラスのエリートWASP学生たちや教授が見守る中 過去の秘密を暴露しその秘密とクラブへの忠誠を誓うシーンがあるのですが、 ちょっとカルトっぽくてストイックで、厳格な重々しい伝統的な男の世界を描き出しています。 観ている最中は、時代背景や全体の雰囲気からゴッドファーザーを思い起こしました。 デ・ニーロ監督は意識して作ったのかなと思ったりしたんですが。。。 国家組織とはいえCIAも裏側でやっていることはマフィアと似通っているのではと考えさせられました。 諜報活動の秘密裏、冷たい戦争、過激化する米ソの諜報ゲーム、人間不信、その中で疑心暗鬼の果ての殺戮があったとしたら。。。 それらの舞台裏を考えると、複雑な思いが残ります。 国家を信じ仕事にすべてを捧げ、家族にも秘密にし、場合によっては裏切ったり裏切られたりの諜報ゲーム。 手に入れた表向きの成功と栄光とは裏腹に、家族とは崩壊状態ともいえる心のすれ違い。 以下ちょっとネタバレしています↓ 同じ息子を持つ父親だったらと思うと、終盤でのエドワードの行動は非常に複雑で悲しい気持ちにさせられます。 エドワードは、自分の選択した生き方をどう受け止めていたのでしょう? ストーリーの中で、エドワードの父親の死にまつわるエピソードがあるのですが、 映画の終盤、開いた父の遺書に書かれていたメッセージは、 家族への愛、息子には、自分の夢を見つけ、それを実現させる生き方をして欲しいと綴られたものでした。 この時、エドワードが感じたことは何だったんでしょう? もし父の死の瞬間にその手紙を見ていたら、エドワードの人生は今とは違ったものになっていたんでしょうか。。。 ネタバレここまで↑ エドワードのアメリカに対する忠誠心は常に硬く揺らぐことはなく、一方仕事のために家族を犠牲にする人生。 結婚式の直後から家庭を離れ、家族を犠牲にしてまで国家に尽くすとう主人公、 そういえばちょっとだけ 高度成長期の日本を支えてきた企業戦士のお父さんたちを連想してしまいました。 お父さん達の場合は、国家ではなくて会社に尽くしているんですけれど。 アメリカの伝統や歴史に興味のある方は必見です☆ お気に入り度★★★★ おすすめ度★★★★ ![]() クリックもしてみてね~! トリビア (アングロサクソン系白人新教徒) 米国での白人のエリート支配層をあらわす言葉で、アメリカの政界での主流派 ☆応援してくれた方どうもありがとうございます(^^)☆ |
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